
ラカン入門 (ちくま学芸文庫)
向井雅明
累計読者数5
平均ハイライト数 50件/人
star総合評価 74/100
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この本について
日常の会話でうまく言葉にできない気持ちが残ったり、相手の反応に必要以上に揺れたり、自分でも自分がよく分からなくなる瞬間ってありますよね。僕も長いあいだ「何でこんなことで引っかかるんだろう」と思い続けてきたのですが、『ラカン入門』を読んでいると、それが単なる性格の問題ではなく、そもそも人間が言語やイメージにどう巻き込まれているかの構造に関わっているんだと気づかされました。 たとえば、鏡像段階の話。幼児が鏡を見たとき、まず大人の顔を振り返る、というあの場面。自分という感覚すら、他者のまなざしを経由して形づくられるという視点は、日常の「他人の一言に過敏になる感じ」を少し違った角度で見せてくれます。また、シニフィアンとシニフィエの分離という話も、言葉を発する自分と、言葉が勝手に意味を運んでしまう感じを整理する助けになりました。無意識が言語のネットワークとして働く、という考え方は、自分でも説明できない反応の由来にそっと光を当ててくれます。 そして何より面白いのは、詩や創造の話に見える「自分の外からやってくるもの」との付き合い方。自分が言葉を操っているつもりでも、むしろ言葉の側に導かれている場面のほうが多い。その感覚を腑に落ちる形で説明してくれる本でした。 自分の反応の理由をもう少し丁寧に知りたい人、特に「他者のまなざしに揺れやすい」と感じている人には刺さると思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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出版社による紹介
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