
サイバースペースはなぜそう呼ばれるか+ (河出文庫)
東浩紀
河出書房新社 / 2011-03-04
累計読者数4
平均ハイライト数 46.8件/人
推定読了時間 約5時間28分
star総合評価 61/100
start序盤集中型
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この本について
日々ネットに触れていると、「自分はいま何を信じているんだろう?」みたいな妙な落ち着かなさが出てきませんか。画面の向こうの相手が誰なのか、本当はどうでもよくなっている自分に気づく瞬間もあるし、気づかないようにして流しているときもある。僕もずっとその違和感を言語化できずにいました。 東浩紀『サイバースペースはなぜそう呼ばれるか+』は、そのモヤモヤを「空間」という隠喩から読み解いていきます。サイバースペースは物理的には存在しないのに、なぜ私たちはそこを“場所”として感じてしまうのか。スクリーンの背後よりも画面そのものを信じてしまうのはなぜなのか。読んでいて驚いたのは、それが技術の問題というより、私たちの側の“受け取り方”の変化として説明されている点でした。セカンドライフのようなサービスが失速した理由も、「空間として想像したい」という欲望の行き先として見直されていて、単なる歴史の回顧では終わらない視点が続きます。 個人的には、ネット上の相手を属性ごと信じてしまう自分の癖や、情報を“場所”として扱ってしまう思考のクセに気づかされました。自分の世界の見え方そのものを問い直したい人にとって、これは静かに効く本だと思います。こんな人に刺さるのは「ネットの居心地のよさと不気味さの両方に覚えがある人」。読後に、いつもの画面が少し違って見えます。
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出版社による紹介
これまでの情報社会論を大幅に書き換えた「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか」を中心に、九〇年代に東浩紀が切り開いた情報論の核となる論考をはじめ、斎藤環、村上隆、法月綸太郎との対談を収録。ポストモダン社会の思想的可能性は、すべてここに詰まっている!
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