
推しエコノミー 「仮想一等地」が変えるエンタメの未来
中山 淳雄
日経BP / 2021-10-15
この本について
仕事でも趣味でも、「みんなに向けた大きい流れ」と「自分が動かされる小さい動き」のズレにモヤっとすることってありませんか。マーケティングの教科書的な話をされても、実際の現場ではうまく噛み合わない…みたいな場面も多いはずです。自分の感覚が古いのか、それとも時代が変わりすぎているのか。その境目がつかみにくい人は多いと思います。 この本は、まさにその「ズレ」を言語化してくれます。たとえば、大量に同じ広告を打てば届いた時代は終わり、そもそも“押し出しの強さ”がもう武器にならないという指摘。あるいは、趣味が消費ではなく「表現」になり、ファンはただの支持者ではなく“関与したい人”になっているという視点。そして、テレビや映画のような巨大メディア側も、恒星のように中心にいられる時代ではなく、局地戦でどう光らせるかが問われているという現実。自分が迷っていたポイントに「そういう仕組みだったのか」と腑に落ちる瞬間がいくつもありました。 読み終えるころには、コンテンツやファンの行動が“流行っているから起きている”のではなく、“構造が変わったから起きている”と見えるようになります。特定の業界にいなくても、日々なぜか感じていた違和感の背景が見えるので、行動の精度が上がる本です。 推し文化やエンタメの動きを、表面的な流行ではなく「社会の変化として理解したい人」にとくに刺さると思います。
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多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの13%が集中しています。
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