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ヒットの崩壊 (講談社現代新書)

ヒットの崩壊 (講談社現代新書)

柴那典

講談社 / 2016-11-16

累計読者数7
平均ハイライト数 47.1件/人
推定読了時間 約2時間55分
star総合評価 70/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 28%

この本について

音楽の話題になると、「昔みたいに皆が同じ曲を聴く感じ、もう無いよな…」とか、「いま何が“流行”なのか全然つかめない」といったモヤモヤが出てきませんか。仕事でも同じで、数字やランキングを追っているのに、肝心の“現場の空気”が見えにくい時があります。そんなときに、この本はかなり効きました。 読んで気づいたのは、まず「ヒットチャートの数字は、人の動きそのものを映している」という視点です。複数買いが当たり前になったことで、ランキングが“モノの売れ行き”ではなく“熱心なファンの人数”を表してしまう。その結果、チャートを見ても流行歌が見えなくなる。この構造を知るだけで、今の音楽の見え方がガラッと変わりました。 もう一つ大きかったのは、「体験はコピーできない」という考え方です。CDよりライブが稼ぎの中心になり、フェスやSNSのバズが曲の価値を左右する。つまり、音楽は“共有される場”によって育つものになっている。これは仕事にも通じていて、数字よりも体験やコミュニティがものを言う場面が増えていることを素直に受け入れやすくなります。 さらに、地方のレコード店の売り上げを丁寧に追う話や、ミドルクラスのアーティストをどう育てるかという問題も、業界の構造を立体的に捉えるきっかけになります。全員が同じものに向かう時代ではないからこそ、何を指標にするかを自分で選び直す必要がある。その感覚が腑に落ちます。 音楽に詳しくなくても、「分断の時代をどう読むか」に関心がある人には静かに刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

激変する音楽業界、「国民的ヒット曲」はもう生まれないのか? 小室哲哉はどのように「ヒット」を生み出してきたのか? なぜ「超大型音楽番組」が急増したのか? 「スポティファイ」日本上陸は何を変えるのか? 「ヒット」という得体の知れない現象から、エンタメとカルチャー「激動の時代」の一大潮流を解き明かす。テレビが変わる、ライブが変わる、ビジネスが変わる。業界を一変させた新しい「ヒットの方程式」とは──。
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