
トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲 (朝日新書)
エマニュエル・トッド、佐藤 優
株式会社朝日新聞出版 / 2016-12-26
この本について
アメリカ政治のニュースを見ていて、「なんでこんなことが起きるんだろう」と思いながらも、自分の中で腑に落ちないまま流してしまうことがあります。分断とかポピュリズムとか言われても、結局どこが本質なのかつかみにくいまま時間だけが過ぎる感じです。そんなモヤモヤに、この本はけっこうじわっと効いてきました。 読者の方が抜き出していた箇所を見ると、特に「誰の生活が変わり、誰が見えていなかったのか」という視点に強く反応しているように感じます。自由貿易で恩恵を受けてきたエリートと、競争に放り込まれた多くの白人労働者。高等教育を受けた人の党になった民主党。生活スタイルが違うだけで社会の現実に触れずに済んでしまう環境。こうした構造的なズレを、著者たちは淡々と、でも逃げずに説明してくれます。 読むと、「トランプ現象が好きか嫌いか」よりも前に、アメリカの民主主義そのものが抱えてきた歪みをどう捉えるかが大事なんだな、という地に足のついた視点が生まれます。白人の民主主義という言葉や、アメリカ内部で起きている死亡率の上昇など、ニュースだけでは拾えないデータが、分断の背景を生々しく示してくれます。著者同士の見解が完全に一致しているわけではないところも、かえって現実に近い感じがしました。 表面的な政治論争に疲れた人や、「アメリカの変化をもう少し地に足つけて理解したい」という人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




