
「トランプ時代」の新世界秩序
三浦瑠麗
潮出版社 / 2017-01
この本について
政治の話題って、距離を置きたいと思いながらも、ニュースを見るたびに「なんでこんなに分断が進むんだろう」とモヤモヤすることがあります。自分の感覚だけでは整理できなくて、でも誰かの意見にそのまま乗っかるのも違う感じがする。そんなときに、この本を読むと、いま目の前で起きている混乱の背景が、少しだけ立体的に見えてきます。 読者の方が抜き出している部分を見ると、「隠れトランプ支持者」や「南部の白人が民主党を離れた理由」「連邦政府への反感」「オバマ期に決定的になった二極化」など、アメリカ社会の深い“変化の積み重ね”に関心が向いているように感じました。この本が効くのは、まさにその“時間軸で見る”視点です。目先の出来事だけで判断するのではなく、50年、20年、8年というまとまった期間を通して見たとき、分断も支持行動も、単なる感情の爆発ではなく積み重なった結果だと理解できます。 もう一つ大きいのは、トランプの行動を礼賛するでも否定するでもなく、「どんな価値観の組み合わせが彼を支持させたのか」「外交では何を壊し、何を狙っていたのか」を、過度にドラマ化しない説明で追えることです。タブーへの挑戦や孤立主義も、そういう背景を通して読むと、ただの突飛さとは違う意味を持ってくる。 政治に白黒つけたいわけじゃないけれど、世界の動きを自分の頭で整理したい人に刺さる本だと思います。読んだあと、ニュースを見る視点が少し落ち着く感じがありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの63%が集中しています。
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