
興亡の世界史 通商国家カルタゴ (講談社学術文庫)
栗田伸子 and 佐藤育子
この本について
仕事でも日常でも、目の前の出来事にいっぱいいっぱいになって、気づいたら「いつからこうなったんだっけ」と立ち止まることがあります。自分がどんな流れの上に立っているのか見えないまま動いている感じ。そんなときに歴史書を読むと、世界の変化のスケールに触れつつ、自分の視点も少し広がるんですよね。 この本が面白いのは、単にカルタゴの物語を語るのではなく、フェニキア人がどうして海へ漕ぎ出すようになったのか、そこにどんな社会の圧力や環境の変化があったのかが丁寧に描かれているところです。例えば、ウガリトで四ヵ国語の語彙対応表が出てきたり、三〇文字の表音文字という大胆な発明が生まれたり、国際商業都市として外からの人が混ざり合っていたり。こういう「世界が動く瞬間」の具体性が、今の私たちの仕事やキャリアの変化にもどこか重なってきます。 個人的には、「フェニキア人」という呼び名すら自称ではなく、外側からつけられたものだったという話も刺さりました。自分の立ち位置が、必ずしも自分で決めたものではない感覚。それでも環境に押されながら新しい領域に出ていかざるをえなかった人々の姿は、現代の私たちにも通じるところがあると思います。 特に、変化の波に巻き込まれている実感がある人に刺さる一冊です。歴史の話なのに、人と社会がどう動くかの“生っぽさ”がそのまま響いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの92%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
サピエンス全史(上) 試し読み増量版 文明の構造と人類の幸福
ユヴァル・ノア・ハラリ and 柴田裕之

文明が衰亡するとき(新潮選書)
高坂 正堯
![ローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I](https://m.media-amazon.com/images/I/91inAyAk6NL._SY500.jpg)
ローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I
塩野 七生

いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編
安藤 達朗, 佐藤 優, and 山岸 良二

Sapiens: A Brief History of Humankind – The #1 New York Times Bestseller Exploring How We Became Ruler of the Planet (English Edition)
Yuval Noah Harari
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要