
本番に強い子の育て方
森川陽太郎
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2016-12-23
この本について
人前に立つ場面で、子どもが急に実力を出し切れなくなることってありますよね。普段はできているのに、本番だけ別人みたいになる。励まし方も分からないまま、「どう声をかければよかったんだろう…」と後からモヤっとしてしまう親御さん、多いと思います。僕自身も、緊張=よくないもの、とどこかで思い込んでいたタイプでした。 この本がおもしろいのは、「緊張をなくす方法」ではなく、「緊張していても実力が出せる状態」をつくる視点に寄っているところです。たとえば、子どもが「ずっとドキドキしてた」と言ったときに、つい「緊張してたんだね」と言い換えてしまいがちだけど、その微妙なニュアンスのズレが、子ども本人が感情をうまく扱えなくなる理由だと説明されていて、なるほど…と思いました。また、緊張を否定しようとすると、頭の中がその否定作業でいっぱいになってしまい、本番に必要な思考が奪われていく、という指摘もかなり現実的です。 読んでいて感じたのは、「緊張している自分をそのまま認める」「子どもの言葉をそのまま受け止める」といった、すごく地に足のついたアプローチが積み重なって、本番での安定につながるんだということでした。特別な訓練よりも、日常の会話や受け止め方のほうがずっと大事なのかもしれません。 本番前の子どもの様子をどう扱えばいいか悩んでいる人や、緊張と失敗が頭の中で結びついている子に寄り添いたい人には、静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの91%が集中しています。
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