
イメージの歴史 (ちくま学芸文庫)
若桑みどり
筑摩書房 / 2012-03
累計読者数5
平均ハイライト数 20件/人
推定読了時間 約8時間41分
star総合評価 62/100
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この本について
他者との距離感にモヤっとしたり、「なぜこの価値観が当たり前みたいに扱われるんだろう」と立ち止まる瞬間ってありますよね。仕事でも生活でも、目に入るイメージに自分の考えが左右されている気がするのに、その仕組みがよくわからないまま流されてしまう。でも、だからこそ立ち返る材料がほしい。最近そんな声をよく聞きますし、自分もずっと同じ悩みを抱えていました。 若桑みどり『イメージの歴史』は、そういうモヤモヤに少し風を通してくれる本です。たとえば、「われわれ」と「彼ら」をつくり出すためにイメージが使われてきた歴史を追うと、いま自分が見ている“普通”がどれだけ人工的に形づくられてきたものかが見えてきます。また、宗教画や美徳・悪徳の擬人化のように、存在しない観念を人がどう“形”にしてきたかを知ると、価値観というものがどれほど操作されやすいものかも実感します。さらに、イメージの解釈には唯一の正解がないという視点は、誰かの“当たり前”に巻き込まれそうなときの心の支えになってくれます。 自分の見ている世界がどう形づくられたのかを丁寧に知りたい人、あるいは「なんとなく感じている違和感の正体」を探したい人には特にしっくりくる一冊です。イメージを巡る歴史をたどることは、結局、自分がどんな社会の中で物を見ているのかを知ることでもあるんですよね。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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出版社による紹介
有名芸術家の名作はもとより、版画や挿絵、広告や記念碑に至るまで、美術作品が、何のために、どのように描かれてきたか―それが「イメージの歴史」だ。ここではさまざまな学問領域を自由に往来し、ポスト・コロニアル的かつジェンダー的な視線で従来の美術史を書き換える。絵画と社会のかかわりや画像の解釈方法などの理論を踏まえ、さらに西欧文化が繰り返し描いてきたイメージにメスを入れ、その精神的・社会的な背景を明らかにする。レイプを描き続けたのはなぜか、新しい政治形態はどのような画像を生んだか―人間の想像力に新たな光を当てる美術史の誕生。
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