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あかんやつら 東映京都撮影所血風録 (文春文庫)

あかんやつら 東映京都撮影所血風録 (文春文庫)

春日太一

文藝春秋 / 2016-06-10

累計読者数4
平均ハイライト数 51.8件/人
推定読了時間 約6時間56分
star総合評価 72/100
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この本について

仕事でも創作でも、気づけば「自分のエゴと現場の現実のどっちを優先すべきか」で迷うことがあります。理想を追いたい気持ちと、スケジュールや数字という現実の板挟み。そのせいで、何を基準に判断すればいいのか分からなくなる瞬間ってありますよね。 『あかんやつら』を読んでいて感じたのは、東映京都撮影所という“戦場”の空気が、いまの私たちの悩みと驚くほど地続きだということです。スターのエゴが作品を迷走させたり、逆に観客を徹底的に意識した編集と脚本が新しい流れを作ったり。現場の判断がどう作品の命運を左右するかが、生々しいほど描かれています。特に「観客を忘れた瞬間に衰退が始まる」というくだりは、どんな仕事にも通じる痛みを持っていました。 もう一つ刺さったのは、若手が限られた権限の中でどう動くかという部分です。助監督たちが同人グループを立ち上げて脚本を書き始めたり、製作部がスケジュールと予算を死守して現場を回したり。それぞれの立場で「今の自分にできること」を選び続けている感じが、とても現実的でした。 派手な成功談ではなく、迷いと失敗の蓄積からしか見えてこない視点ばかりなので、「理想と現実の折り合いがつかない」と感じている人には特に刺さると思います。そんなときに読むと、自分の立場をどう動かすかのヒントがじわっと出てくる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ヤクザとチャンバラ。熱き映画馬鹿たちの群像—— 型破りな錦之介の時代劇から、警察もヤクザも巻き込んだ「仁義なき戦い」撮影まで。 東映の伝説秘話を徹底取材したノンフィクション。 東映京都撮影所。『旗本退屈男』『仁義なき戦い』など名作誕生の場所には 破天荒な映画人たちの歴史がある。 破格のスター・中村錦之助、鬼と呼ばれた製作者・岡田茂、 「緋牡丹博徒」藤純子の心意気、照明。殺陣師ら裏方の職人たち——。 エロとヤクザとチャンバラと。熱き映画馬鹿たちを活写した決定版ノンフィクション。 解説・水道橋博士 【登場する主な作品】 「赤穂浪士」 「大菩薩峠」 「日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声」 「旗本退屈男」 「酔いどれ無双剣」 「幕末残酷物語」 「十三人の刺客」 「大殺陣」 「十兵衛暗殺剣」 「忍者狩り」 「宮本武蔵」 「緋牡丹博徒」 「仁義なき戦い」 「やくざの墓場 くちなしの花」 「北陸代理戦争」 「山口組三代目」 「柳生一族の陰謀」 「魔界転生」 「蒲田行進曲」 「鬼龍院花子の生涯」
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