ヨムナビ
美の起源 アートの行動生物学 共立スマートセレクション

美の起源 アートの行動生物学 共立スマートセレクション

渡辺 茂 and 長谷川 寿一

共立出版 / 2016-08-30

累計読者数5
平均ハイライト数 3.8件/人
推定読了時間 約2時間34分
star総合評価 32/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

美的なものに触れているはずなのに、「なんで自分はこれを美しいと思うんだろう」とか、「他の人が良いと言う理由が全然わからない」とか、そんな小さな引っかかりが積み重なることってありますよね。自分の感覚を信じていいのか、そもそも美しさってどこから来るのか、ふと考え始めると底なしになります。 この本を読んで面白かったのは、美を“人間の内側だけで完結した話”にしないところです。ゾウが絵を描くように見えて、実は耳の合図で線を引かされていたり、トゲウオのオスが状態が悪いほど派手に色を出して虚勢を張ったり、動物の行動を通して「美しさって、意外なほど生存戦略とつながっている」とわかっていく。さらに、10カ国で好まれる風景がほぼ同じだったという調査結果や、合理主義と経験主義の違いなど、人の美意識を文化だけで説明しない視点が自然と身についていきます。 僕自身、美やアートを“ふわっとした感性の話”として扱うのがしっくりこなかったのですが、進化や比較認知の視点が入ることで、日常の「なぜ好きなのか」が少し言語化しやすくなりました。美を特別扱いしすぎず、でも軽くも扱わない、その中間がほしい人に刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

私たちの美意識の基礎には進化的な基盤がある。本書は,ヒトの美的感覚を行動生物学の視点からとらえた本邦初の書籍である。ヒトの美や芸術の特徴を動物との比較によって明らかにすることで,ヒトの美の特殊性に光をあてる。 筆者はこれまで,サカナから鳥類,哺乳類まで多様な動物を使って数々の動物実験を行ってきた。それらの実験で得られたデータをもとに,人間の作り出した芸術作品を動物がどのように認知し,どのような場合に好むのかを解説する。また,動物実験のみならず,実証的美学研究の歴史と現在の研究動向,脳画像を駆使して美を捉える神経美学についても取り上げ,さまざまな側面から美の起源を探る。 この本は悪く言えば「興味本位」,よくいえば「真理探究型」の研究を扱っている。「役に立つ」研究ばかりでなく真理探究型の研究の重要性,面白さを生き生きと伝えながら,美の起源として進化を考える立場の最前線をわかりやすく紹介する。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要