
<自己愛>と<依存>の精神分析 コフート心理学入門 (PHP新書)
和田 秀樹
PHP研究所 / 2002-03-15
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この本について
人との距離感がよくわからなくなるときってありませんか。頼りたいのに重くなりそうで怖い、逆に距離をあけすぎてしまう。頭では「自立しなきゃ」と思っていても、心のほうはついてこないままでもやもやすることがあります。自分の中の弱さをどう扱えばいいのか、うまく言葉にできないまま抱えている人は多い気がします。 この本は、そんな「うまく頼れない感じ」や「人とのつながりで揺れる感じ」を、コフートの自己心理学という視点から丁寧に言語化してくれます。自己愛には相手が必要だという話や、ほめてほしいときにほめてくれる存在をどう心の中で育てていくかといった説明は、抽象論ではなく、日常の人間関係の中にそのまま落とし込める内容でした。また、満たされなかった自己愛がそのまま残るとしんどくなるという指摘は、自分の反応のクセを振り返るきっかけにもなります。 読むと、「弱さがあること」そのものが問題なのではなく、どう扱えば楽になるのかが少しずつ見えてきます。自立だけをゴールにしないという考え方も、個人的にはかなり救われました。こんな人に刺さる本です。頼りたい気持ちをうまく表現できずに、ひとりで抱え込みがちな人。自分の感じていることを、いったん安全な場所で言葉にしてみたい人に。
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出版社による紹介
フロイト流の伝統的な精神分析では、<自己愛>や<依存>について否定的にとらえてきた。これらを脱却することが、自我の成長であるとするのだ。しかしコフートは、人間本来の自己愛や依存心はもっと認め合うべきだと唱えた。それは、お互いの「ギブ・アンド・テイク」が成立した時、より成熟した人間関係につながるのである。本書は、現代精神分析に多大な影響を与えた、アメリカの精神科医コフートの自己心理学を紹介。コフートはなぜ米国で支持されるのか。患者自身が高いお金を払って精神分析を受ける国では、結局、最も治療効果があり、心地良い精神療法に人気が集まるのである。その秘密を著者は丹念に分析する。コフート理論は、「エス」「超自我」といった抽象論を超えて、「共感」「自己対象」という分かり易い概念で解説しているのだ。心理学に無知な人間にとっても理解できる内容である。臨床医である著者が、心病む現代人に最も相応しい治療理論を教える。 【PHP研究所】
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