
定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門!
大江 英樹 and 井戸 美枝
日経BP / 2017-02-23
この本について
老後のことを考えると、漠然とした不安だけが先に立って、具体的に何を準備すればいいのか分からないまま時間だけが進んでいく感覚、けっこうありますよね。自分はまだまだ現役のつもりでも、数字を見てみると「思った以上に人生が長い」という現実に軽くたじろいだりします。 この本を読んで印象に残ったのは、年金や寿命の話が“脅し”ではなく、生活の時間軸を直視するきっかけとして書かれているところでした。例えば、女性なら孫が生まれたあとも25年続く人生があるとか、60歳からでも90歳近くまで生きる可能性がかなり高いとか、そういう具体的な数字を突きつけられると、老後って「あとで考える」では済まないんですよね。そして年金の所得代替率が50%から40%近くまで下がる可能性があるという話も、恐怖ではなく“前提を更新するための材料”として役立ちました。 さらに、この本が面白いのは、介護や最期をどこで迎えるかという現実的な選択にも触れているところです。どこに住むかで必要なお金が大きく変わるという話は、老後の計画が貯金額だけでは語れないことを教えてくれます。最後に出てくる「きょういく」と「きょうよう」という話も、ただ節約するだけの老後ではなく、生活の張りをどう保つかを考えるきっかけになりました。 将来のことを考えるとモヤモヤするけれど、何から手をつけていいか分からない人に刺さる本です。今の延長線ではなく、「これからの時間をどう設計するか」を落ち着いて考えられる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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