
ジェロントロジー宣言 「知の再武装」で100歳人生を生き抜く (NHK出版新書)
寺島 実郎
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推定読了時間 約4時間6分
star総合評価 63/100
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この本について
歳を重ねることについて、なんとなく不安だけが先に立ってしまう時があります。親の介護のこと、自分の老後、都市での孤独、医療費の負担…。どれも気になるのに、どこから考えればいいのか分からないまま日々が過ぎていく、そんな感覚を抱えている人は多いと思います。僕もその一人でした。 この本が面白いのは、「高齢化=負担」という話ではなく、そもそも社会の構造をどう捉え直すかに軸足があることです。介護職員が不足し続ける現実や、都市郊外で高齢男性が孤立していく状況を淡々と示しつつ、「じゃあ、どう社会の中に位置づけ直すか」という視点を提示してくれる。宗教の役割の薄さや、金融リテラシーの再教育、病気にさせない医療への転換など、からだ・こころ・おかねをセットで考えないと問題は解けないのだと腑に落ちました。 読んでいて、一番背中を押されたのは「高齢者を社会の外に置くのではなく、参画者として活かす」という発想です。年収や経歴に関係なく、高齢者の力をどこに編み直せるかを考えることで、僕らの将来像も少し違って見えてきます。都会と田舎を行き来する、生産を自分の手で取り戻す、投資を“育てる”視点に変える…具体的な行動のヒントが散りばめられています。 自分の老後を「ぼんやり不安のまま放置したくない人」に刺さる一冊です。今のうちから何を見直せばいいのか、少しずつ輪郭が見えてきます。
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出版社による紹介
ジェロントロジーとは、高齢化社会のさまざまな課題を解決することを目的とする学際的な学問。体系的な学びを通して、自分の生き方と社会のあり方を変えていく。今なぜジェロントロジーが必要なのか?異次元の高齢化社会を生きるための「知の再武装」とは?現実と向き合い、知的格闘を続ける著者が熱く語る、新・学問のすすめ。
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