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21世紀未来圏 日本再生の構想 全体知と時代認識

21世紀未来圏 日本再生の構想 全体知と時代認識

寺島 実郎

岩波書店 / 2024-05-16

累計読者数6
平均ハイライト数 117.8件/人
推定読了時間 約4時間16分
star総合評価 74/100
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この本について

最近、とくに外交や政治についてのニュースを見ても、「自分が何を基準に判断すればいいのか」がよく分からなくなる瞬間が多いです。国の意思決定の背景や、世界がどう動いているのかがつかめないまま、表面的な議論だけが流れていく感じ。そこにずっとモヤモヤしていました。 寺島実郎さんの『21世紀未来圏』は、そのモヤモヤに少し輪郭を与えてくれました。この本は刺激的な断定をするタイプではなく、「日本という国はどう歩んできて、どんな前提の上で今があるのか」を淡々と整理していきます。たとえば、戦後日本がアメリカ主導の“国づくり”の枠組みにどう組み込まれたのか、なぜ日本の資本主義には“国家依存”の色が濃く残るのか、そして日米・中露・アジアとの関係で本来どんな視点が必要なのか。抜粋を保存した方が惹かれたのは、この「構造の背景まで踏み込んで説明する姿勢」だと思います。 読んでいて、自分の理解が“点”ではなく“面”になっていく感覚がありました。領土問題や基地問題についても、感情論ではなく国際秩序の原則から位置づけ直すので、議論の見え方が変わります。また、経済や産業政策についても「誰が何を見て判断してきたのか」という視点が入るだけで、政策の評価基準そのものが整理されていきます。日々のニュースを追うときに、足場が一段しっかりする感じです。 「ニュースの断片じゃなく、歴史と構造の流れの中で今を捉え直したい人」に刺さる本だと思います。煽られる感じはなく、静かだけど確実に視界を広げてくれました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

コロナ・パンデミック,世界戦争の予兆――.世界秩序は急速に流動化し,グローバル・サウスといわれるアジア,アフリカ,中南米の新興国群をはじめ,「全員参加型秩序」の新潮流が動き出している.経済産業とインテリジェンスの最前線を生きた著者が,二一世紀システムの創造的参画者として日本が進むべき道を考察する.
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