
新版 人は、なぜ他人を許せないのか?
中野 信子
累計読者数17
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star総合評価 65/100
trending_up後半加速型
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この本について
人と話していて、気づけば「なんでこんなに噛み合わないんだろう」と落ち込むことがあります。自分は冷静に話しているつもりでも、相手の言葉に妙に反応してしまったり、逆にこちらの意図が伝わらなかったり。あとで振り返ると、そもそも価値観の前提がまったく違っただけだった…ということが多いんですよね。 この本を読んで助かったのは、そういう摩擦を「性格の問題」だけで片付けず、脳の働きや集団の仕組みから見直せたことでした。たとえば、自分と違う情報に意識的に触れないと、脳はどんどん“自分の正しさ”だけを強化してしまうこと。あるいは、私たちが想像するよりはるかに遅く、抑制や共感の働きを担う部分が成熟するという事実。こういう背景を知ると、人との距離感の取り方が少し変わってきます。 もう一つ印象に残ったのは、人が対立しやすいのは欠点ではなく、脳の標準設定だという視点です。だからこそ、議論がすぐ人格攻撃に化けてしまう理由も、環境によって思想が固まりやすくなる理由も、妙に納得できてしまう。理解したところで急に人間関係が円満になるわけではないですが、自分の反応を一度立ち止まって見直す余裕は確実に増えました。 人との距離に悩みがちな人、自分の“正しさ”に少し疲れてきた人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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出版社による紹介
誹謗中傷、炎上、不倫叩き―人を許せなくなる「正義中毒」はなぜ生まれるのか?脳科学の観点から迫るベストセラー待望の文庫化!
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