
戦後史の正体 「戦後再発見」双書
孫崎 享
累計読者数6
平均ハイライト数 16.7件/人
star総合評価 53/100
start序盤集中型
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この本について
最近、国の方針とか同盟関係のニュースを見ても、自分の立場がどこにあるのかよく分からなくなることがあります。表に出てくる理由とは別に、水面下でどう力が動いているのか。そこが見えないまま判断するのが、ずっとモヤモヤしていました。 『戦後史の正体』は、その「あれ、なんでこうなったんだろう」に一歩踏み込んでくる本でした。原発や基地、円高や貿易など、普段はバラバラに見える出来事が、当時の国際情勢や米国の戦略とどうつながっていたのかが淡々と描かれています。とくに「義務ではなく、できると書かれているだけ」という条文の読み取りなど、細かいところが実際の動きを大きく左右していたという指摘は、自分の中の前提を静かに揺らしました。日本がときに「歩」であり「飛車」であるという将棋のたとえも、感情に訴えるというより、状況を俯瞰するきっかけになります。 読んだからといって何かが劇的に変わるわけではありませんが、ニュースを見たときの「表に見えている説明だけで判断しない方がいい」という地図のような感覚は残ります。過去の政策転換の速さや、同盟の中での立ち位置の揺れを知っておくことで、いまの出来事にも少し距離を置いて向き合えるようになります。 国の動きに振り回されている気がする人、背景を知らないまま不安だけが溜まっている人には静かに刺さると思います。
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