
良い売上、悪い売上 「利益」を最大化し持続させるマーケティングの根幹(MarkeZine BOOKS)
西口 一希
この本について
売上の数字だけを追いかけていると、どうにもモヤっとする瞬間があります。月次は上がっているのに、手応えがない。施策もそれなりに当たっているはずなのに、長く続く感じがしない。自分の判断が悪いのか、それともやり方が間違っているのか…と考え込むあの感覚、けっこう多くの人が抱えているはずです。 この本が刺さったのは、「それ、あなたのセンスの問題じゃなくて構造の問題ですよ」と淡々と言い切るところでした。短期で評価しようとすると、結局“売上”だけしか見えず、本当に積み上がる“利益”や“継続”は判断できない。施策のリーチ率も、顧客の購入サイクルも、そもそも全体の時間軸も見ないまま、良し悪しを決めていたんだなと気づかされました。売上はすぐ動くけれど、利益は時間をかけないと見えない…この当たり前を丁寧に言語化してくれます。 さらに、新規と既存をどうつないで利益を育てていくのか、そこがかなり具体的です。新規が悪いわけではなく、「継続につながる新規」を選んで集める視点。購入単価よりも購入頻度が利益と相関するという指摘。そして、全体の10%しかリーチしていない施策を“失敗”と誤解してしまう構造。どれも現場でよく起きるのに、普段は深く考えずに流してしまうポイントでした。 数字を追いながら、「これって意味あるのかな」と感じたことがある人には刺さると思います。売上の山を作るより、利益の流れをつくる。その違いを地に足つけて考えたい時に手元に置いておきたい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
読書の順序
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