
僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書)
山中伸弥、羽生善治、是枝裕和、山極壽一、永田和宏
文藝春秋 / 2017-02-17
この本について
最近、挑戦しようと思っても気持ちがついてこなかったり、ミスすると一気に視界が狭くなるような感覚がありませんか。自分もよくあります。やる気はあるのに、結果ばかり気にして焦ったり、過去の失敗に引っ張られたりして、結局うまく動けないまま一日が終わるあの感じです。 この本は「もっと頑張れ」と鼓舞してくるタイプではなくて、むしろ一歩引いて状況を見直すための“現実的な視点”をもらえる一冊でした。特に刺さったのは、羽生さんの「ミスのあとにミスが起きるのは、動揺して客観性をなくすから」という話。対局中は反省を後回しにして、とにかく“次の一手”に集中する。その考え方は、仕事で失敗した直後の自分にもそのまま当てはまるなと感じました。 もうひとつは「物差しを複数持つ」という発想です。三年かかったことも、一週間でできたことも、自分の中にいくつも基準があるほど、新しい挑戦で不安に飲まれにくくなるという話。これは、結果を急ぎがちな時期ほど効きました。「わからなくて当然」という感覚を持てるだけで、だいぶ呼吸が楽になります。 そして、何かを伝えるときの“相手の視点で組み立てる”話も現実的で、仕事でアイデアを説明するときのモヤモヤがかなり減りました。自分の熱量だけでは届かないこと、改めて突きつけられます。 焦りや不安で視野が狭まっていると感じている人に刺さると思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの54%が集中しています。
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