
データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)
伊藤 公一朗
この本について
仕事で数字を見るたびに、「これって本当にこの施策の効果なのか?」と引っかかることが増えてきました。データはあるのに、自信を持って判断できない。ニュースで語られる“それっぽい因果関係”にも、なんとなくモヤモヤする。たぶんあの感覚、同じ人は多いと思います。 この本がよかったのは、そういう曖昧な不安を「なぜ因果が難しいのか」というところから一度きちんとひらいてくれるところです。例えば、データが増えれば真実に近づけると思いがちですが、因果をゆがめるバイアスは量では解消できない、とバッサリ言われる。そのうえで、RCT や RD デザイン、パネル分析といった“現実でも再現できるやり方”を、結果ではなく思考のプロセスごと見せてくれるのがありがたいところでした。平行トレンドが本当に成り立つのかをどう確かめるか、境界で他の要素がジャンプしていないかをどう検証するかなど、実務で迷うポイントがそのまま整理されていきます。 読んでいて感じたのは、特別な専門家になるための本というより、「データを根拠に意思決定しなきゃいけないけど、相関と因果の線引きに毎回迷っている人」のための現実的な道案内に近いということです。自分もまだ日々つまずいていますが、この本を読んでから“どこを疑うべきか”の基準が少しだけはっきりしました。 数字に振り回されがちなビジネスパーソンほど刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法
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