
寂しい生活 魂の退社
稲垣 えみ子
この本について
仕事や生活が便利になれば楽になるはずなのに、気づけば「なんでこんなに疲れてるんだろう…」みたいな日が増えていくことがあります。持ち物もタスクも選択肢も増えているはずなのに、心の余白だけがどんどん削られていく感じ。僕自身、便利さを追い求めているつもりが、いつの間にか“便利である前提に縛られていた”ことに気づく瞬間がありました。 『寂しい生活 魂の退社』は、そういうモヤモヤに対して、力づくで答えをくれるタイプの本ではありません。でも「そもそも“ある”って本当に幸せだった?」と一度立ち止まらせてくれるんです。電気は半分ではなく“ないものとして考えてみる”という発想の転換や、冷蔵庫を手放したことでむしろ暮らしが軽くなる感覚。不便さがただの我慢ではなく、工夫する力や人とのつながりを呼び戻すという視点。こういう一つ一つが、読んでいるこちら側の凝り固まった前提をゆっくりほぐしてくれます。 特に刺さるのは、「欲を満たすために便利を求めていたはずが、実はその欲が自分を追い詰めていた」という指摘です。収入が減ることよりも、自分の欲の暴走こそが恐れるべきものだと気づく感覚は、ページを閉じた後にも残ります。今の暮らしを劇的に変える必要はないけれど、まず“今この瞬間は案外なんでもない”という地点に一度戻るだけで、気持ちがずいぶん軽くなるはずです。 便利に疲れてしまった人。今の生活を抱えたまま少しだけ視点を変えたい人。そんな人には特にしみる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





