
シンプルだから、贅沢
ドミニック・ローホー and 原秋子
講談社 / 2016-02-23
この本について
最近、部屋を片づけても気持ちが軽くならないとか、人間関係や情報の多さにちょっと疲れている…そんな声をよく聞きます。僕自身、モノよりも「気力」がすり減っている感じがする日があって、何をどう整えたらいいのか分からなくなることがあります。 『シンプルだから、贅沢』は、いわゆるミニマリズムの教科書とは少し違っていて、「減らすこと」自体を目的にしていません。むしろ、いまの自分が何にエネルギーを奪われているのか、どこに潤いがあるのかを静かに見つけ直すための本、という感じです。不要なものを手放すときの基準が“罪悪感”ではなく“自分の気力をすり減らしてないか”に変わると、行動がかなりラクになりますし、持ち物だけでなく人間関係にも応用しやすいのがこの本の良いところだと思います。 もうひとつ、この本が面白いのは「贅沢」の扱い方です。派手さではなく、日常の中で気分がふっと上がる瞬間をどう育てるかに重心がある。たまの外食やお気に入りの服、一点だけ本物を身につけること。そういう小さな選び方が、自分を好きでいられる時間を増やすんですよね。身軽さと豊かさが両立する感じがあって、読んでいて肩の力が抜けました。 選択肢が多すぎて迷いがちだったり、何かを「足す」ことでしか自分を整えられない気がしている人には、特にしみると思います。僕と同じように、少しでも生活を軽くしたいけど、味気ない毎日は嫌だという人にちょうどいい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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