
血を繋げる。 勝利の本質を知る、アントラーズの真髄 (幻冬舎単行本)
鈴木満
幻冬舎 / 2017-06-07
この本について
仕事でもチームでも、人が集まる場所には「ちゃんと向き合いたいのに、どこまで踏み込めばいいのか分からない」というモヤモヤがつきまといます。競争させればギスギスするし、放っておくとバラバラになる。自分の立ち位置によっても悩みは変わるし、正解が見えづらいまま毎日が流れていく感じ、けっこうあると思います。 『血を繋げる。』を読んで驚くのは、鹿島アントラーズの裏側にある“人と組織を動かすための微細な調整”が、こんなにも丁寧に語られていることです。たとえば、競争と協力をどう両立させるのか。選手が不満を抱えた瞬間をどう察知し、どう伝え直すのか。急激な変化と放置の間の「許容範囲」をどう決めるのか。どれもスポーツに限らず、職場のマネジメントやプロジェクトにもそのまま置き換えられる視点ばかりで、読みながら「ああ、ここが自分の弱いところだな…」と何度も思いました。 この本は、派手な理論を提示するというより、「現場の匂いのする判断の積み重ね」を見せてくれます。勝つために激しく競争しつつ、メンバーが決まれば全員で勝ちに向かう。あるいは、監督と選手の間の空気が少しでも濁ったらすぐに動く。そんな“一体感を守るための実務”が淡々と描かれていて、読み終わるころには、自分の仕事でも小さなズレを見逃さずに整えていく意識が自然に芽生えていました。 チームの空気づくりに悩んでいる人、あるいは「管理しすぎても、しなさすぎてもダメ」というあの難しさに疲れている人には、かなり刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの52%が集中しています。
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