
シリコンバレー式 よい休息
アレックス・スジョン-キム・パン and 野中 香方子
この本について
仕事に集中したいのに、気付くとぼんやり別のことを考えていたり、疲れているのにダラダラ机に向かってしまったり。休みたい気持ちはあるのに、休むこと自体が下手だな…と感じる瞬間ってありますよね。僕も「休んだら遅れるんじゃないか」という不安と、「このままじゃ何も進まない」という焦りのあいだで、よく足が止まります。 この本が面白いのは、「休むとパフォーマンスが上がる」という一般論ではなく、その裏で脳がどんな働きをしているのかを、かなり具体的に描いてくれるところでした。たとえば、読書をやめた瞬間に脳の別領域が動き出すとか、歩いているだけで創造的な思考が勝手に進むとか、タスクをいったん中断したほうがアイデアが出やすいとか。自分が気を抜いたつもりの時間に、実は脳が静かに仕事を続けていたりする。その視点を知るだけで、休むことへの罪悪感がだいぶ軽くなります。 もうひとつ刺さったのは、仕事と休息をきちんと切り分けたほうが結局は成果につながる、という現実的な話です。疲れてるのに机にへばりついて何も進まない、あの徒労感を避けるための「境界線」の引き方が、さまざまな人物の事例を通して描かれているんですね。うまく休むと、戻ってきた時に自然とアイデアの続きが拾える感覚があるのも、読んでいて腑に落ちました。 仕事の効率を上げたいというより、「休むのが苦手なまま大人になってしまった人」にとてもやさしい本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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