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ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

ウィリアム ギブスン and 黒丸 尚

累計読者数12
平均ハイライト数 6.5件/人
star総合評価 46/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%

この本について

最近、現実にいてもどこか自分の輪郭がぼやけるような感覚が続くことがあります。仕事と日常を往復しているだけなのに、気づけば「自分の意思で動いているのか、それとも流されているだけなのか」がよくわからなくなる。そんなときに思い出したのが『ニューロマンサー』でした。サイバーパンクの古典と言われますが、読んでみるともっと素朴で、生々しい「自分というものの扱い方」の物語として刺さる部分が多いです。 たとえば、ケイスが“記憶がホログラフィ的だ”と言われる場面。人間の中にあるものははっきりした輪郭で保存されているわけじゃなくて、光の干渉みたいに揺れながら存在している。あれを読むと、自分の曖昧さも「そういう構造なんだ」と少しだけ許せるようになります。あるいは、リンダとの場面で、肉体からしか読み取れない情報の海に触れるくだり。どれだけデータで世界を説明できるように思えても、最終的に心を動かすのは、あの“肉にまつわるもの”なんだよな、と妙に腑に落ちます。 そして終盤、少年に「ここで生きるのも生きることなんだ。違いなんてない」と言われるところ。選択肢が正しいかどうかにこだわって身動きが取れなくなる日がある人には、じんわり効くと思います。派手な救いではなく、現実の足元を少しだけ軽くしてくれるタイプの作品です。 世界のしくみや自分の境界が曖昧に感じられる人に、特にしっくりくるはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

広大無辺の電脳空間(サイバースペース)とネオン煌く退廃都市が交錯する近未来。元・凄腕カウボーイのケイスは再起のため、「ヤバい仕事」を引き受ける
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