
「つい感情的になってしまう」あなたへ
水島広子
河出書房新社 / 2020-03-26
この本について
最近、誰かの一言にひっかかってそのまま半日くらい気分を持っていかれたり、「そんなに怒るつもりじゃなかったのに」と後から落ち込んだりしませんか。僕も同じで、相手の言葉に反応しすぎてしまう日は今でもあります。でも、この本を読んでから、少しだけ呼吸がしやすくなりました。 効いたのは、「相手が自分の領域で勝手につぶやいていることまで、自分の問題にしなくていい」という視点でした。これを知ってから、相手の評価に振り回される時間が減りました。そしてもうひとつ大きかったのは、感情を押しつぶさずにいったん紙に書き出す習慣。気持ちを書いて、次に“親友なら何て言うだろう”を添えるだけで、頭の中のざわつきが整理されていきます。あと、脳が疲れているときはそもそもまともに考えられない、という現実的な指摘も説得力がありました。調子の悪いときほど「私はバカにされたのでは?」という思考に引っ張られる理由が腹落ちします。 この本は「感情的になるな」と叱るタイプの本ではなく、むしろ“本当の感情は安全な場所でしか出てこない”という前提で話が進みます。だからこそ、自分の反応を責めずに、その背景をていねいに見ていける。相手の領域と自分の領域を分けて考える方法は、人間関係の「攻撃されたように感じる瞬間」をやわらげてくれます。 職場でも家庭でも、つい自分を守ろうとして空回りしてしまう人には特に刺さると思います。感情をなくすのではなく、感情を扱えるようになるための “現実的な練習方法” がほしい人には、すごく実用的な一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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