
博報堂のすごい打ち合わせ
博報堂ブランドイノベーションデザイン局
SBクリエイティブ / 2017-06-28
この本について
打ち合わせって、進めようとすればするほど予定調和に寄っていって、「これ以上広げても意味あるのかな……」みたいな不安が出てきませんか。自分もよく、時間のことを気にして早めにまとめたくなったり、変な案を出すと場が止まる気がして黙ってしまったりします。でも、そうやって“安全運転”に寄せるほど、結局ふつうの結論しか出てこなかったりするんですよね。 『博報堂のすごい打ち合わせ』が面白いのは、このモヤモヤに対して「広げることそのものに価値がある」という視点をくれるところです。たとえば「よくわからないんだけど……」という前置きで、あえて“確かじゃない話”を投げることで議論が一気にズレていく感じとか、関係なさそうなキーワードを次々と当てながら「これはアリかナシか」を探っていくプロセスとか。やってみると混沌にしか見えない瞬間こそ、実は後から効いてくる。しかも著者たちは、その混沌が“普通”だとちゃんと言ってくれるので、無理にまとめなくていいという気持ちにもなれます。 読みながら、「アイデアは人じゃなくて会話に宿る」という言葉がずっと残りました。自分の頭だけで捻り出すのではなく、関係ない雑談や、ちょっと大胆すぎる案も含めて、チームで円を描くように広げていく。その結果として、最初には存在しなかったD案やE案がやっと見えてくる。この感覚は、実際に打ち合わせの空気を知っている人ほど刺さると思います。 予定調和を壊したいけど、どう壊せばいいか悩んでいる人。会議で「もっといい案出さなきゃ」と一人で抱えがちな人。そんな人にこそ、この本はちょうどいい距離感で効いてくれます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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