
開発フィールドワーカー 改訂版 国際協力の教科書シリーズ
野田直人
累計読者数5
平均ハイライト数 11.6件/人
star総合評価 56/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 48%
この本について
途上国での仕事に限らず、「相手のために動いているつもりなのに、自分の価値観を押しつけていないか不安になること」ってありますよね。現場の温度感をつかみきれず、善意のはずが空回りしている気がして、帰り道にずっとモヤモヤが残るあの感じです。 この本は、そのモヤモヤを都合よく解決してくれるわけではありません。ただ、抜粋にもある通り、「自分のリアリティが相手との関係にどう影響するか」を直視する姿勢を求められます。僕はそこが一番刺さりました。自分に厳しくあれ、と言われると身構えますが、ここで語られている厳しさは気合いではなく、自分が立っている位置を丁寧に確認する作業に近いです。現場の人と接するとき、自分の前提をいったん横に置くことが実際にどういうふうに効くのか、具体的なエピソードとともに示されていて、机上の話で終わりません。 さらに、この本は「正しいやり方」を教えるのではなく、関係性のなかで迷い続けることそのものを前提にしています。だから、読んでいると自分の迷いが少しだけ許されるような感覚がありました。途上国支援に限らず、人と向き合う仕事をしている人には刺さると思います。 自分の立ち位置に不安を抱えたまま動いている人にこそ、静かに効いてくる一冊でした。
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