
街場の天皇論
内田 樹
東洋経済新報社 / 2017-10-06
累計読者数3
平均ハイライト数 22.3件/人
推定読了時間 約2時間40分
star総合評価 56/100
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この本について
最近、「自分の国が何を軸に動いているのか、よく分からないまま生活している感じ」が抜けない人、多い気がします。ニュースは追っているつもりでも、国家とか主権とか聞いた瞬間に思考が止まる。でも一方で、どこかで引っかかる。今の日本って、本当に自分たちの意思で動いているんだっけ、と。 『街場の天皇論』は、そのモヤモヤをいきなり“解決”してくれる本ではないですが、視界の端にぼんやりあった違和感に輪郭を与えてくれます。たとえば、日本が「一流国でありたいのか」と外側から脅される構造に、なぜこんなに無意識に従ってしまうのかという話。読んでいて他人事ではなく、どこか自分の姿勢の問題として刺さってくるんですよね。 そして、天皇制を政治の道具としてではなく、死者からの負託や共同体の構造と結びついた“垂直のつながり”として捉え直す視点も大きかったです。制度の賛否より前に、「自分はこの国をどうやって理解してきたのか」を問われている感覚が残ります。 派手な正解は書いていません。ただ、物事を長い時間軸で考えるとはどういうことか、国家を株式会社扱いする発想のどこが危ういのか、そういう地味だけど大事な視点が静かに積み上がっていきます。 国の話題になるとすぐに疲れてしまうけれど、どこかでちゃんと向き合いたい人に刺さる本です。
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出版社による紹介
ぼくはいかにして天皇主義者になったのか。象徴的行為とは死者たち、傷ついた人たちと共苦することであると位置づけるウチダ流天皇論
目次
私が天皇主義者になったわけ 改憲のハードルは天皇と米国だ 天皇の「おことば」について 天皇制、いまだ形成過程 「民の原像」と「死者の国」 「天皇制」と「民主主義」 安倍季昌さんと会う 僕が天皇に敬意を寄せるわけ 「大衆」の変遷 山本七平『日本人と中国人』の没解説 陸軍というキャリアパスについて 対米従属国家の「漂流」と「政治的退廃」 国を愛するとはどういうことなのか 改憲草案の「新しさ」を読み解く 「安倍訪米」を前にした内外からのコメント 歴史と語る 忠臣蔵のドラマツルギー 世阿弥の身体論 武道の必修化は必要なのか? いつかどこかで。ヒーローたちの足跡。山岡鐵舟 海民と天皇
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