
学習の作法(増補改訂版)(中学校1年生~高校3年生向け)
天流仁志
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2017-12-14
この本について
勉強していて、「なんとなく分かった気がするけど、いざ問題を前にすると手が止まる…」とか、「やる気が出ない日のギャップで学習が安定しない」という悩み、けっこう聞きます。僕自身も学生時代は同じことでよくつまずいていて、理解したつもりの範囲がテストでまったく再現できない、みたいな失敗を何度もしていました。 『学習の作法』は、その“つもり学習”との距離を一段明確にしてくれる本です。刺さっている人が多いのは、「できるようになったと言える基準」をかなり現実的に定義してくれるところ。制限時間を意識し、満点がとれ、即答できる状態まで持っていく……と聞くと厳しく感じるかもしれませんが、著者はそこまでのプロセスを具体的に分解して教えてくれます。「答えが出るまでの試行錯誤が雑でもいい、ただし一度出した答えは論理的に説明できるようにする」という視点は、日常の勉強の手つきそのものを変えてくれます。 また、「進学校の幻想」や「やる気が起きるかどうかではなく、起きないときでも手を動かせるか」といった話が妙にリアルで、精神論に寄らないのも特徴です。用語暗記や例文のストックを“無意味じゃない作業”として位置づけてくれるあたりも、実生活と勉強をどうつなげばいいか悩む人にはしっくり来るはずです。 「勉強はしているつもりなのに、できる状態に到達している感じがしない」という中高生や、その感覚をほぐしてあげたい大人には、とくに合う一冊だと思います。
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ハイライト密度
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