
1000人の経営者を救ってきた コンサルタントが教える 社長の基本
三條慶八
かんき出版 / 2017-12-18
この本について
経営を続けていると、「この判断、誰に相談したらいいんだろう」とか「数字も人も全部追いきれない…」みたいな、言葉にしづらい重さが積み上がっていきますよね。私も、小さな会社ほど社長の一つの判断が会社全体に響く感覚に、何度も胃がキュッとなってきました。 この本が効くのは、そういう“日々の迷い”に対して、精神論ではなく現実的な視点を持ち直させてくれるところです。例えば、クレームを単なるトラブルではなく改善や新しい種ととらえる姿勢や、「借りはつくらず、つくるなら貸しを」という人間関係の線引きは、現場の経営判断にすぐ役立ちます。さらに、数字を見る習慣や銀行との付き合い方についても、耳の痛いことを含めて、社長がやるべき仕事がどこにあるのかを丁寧に押し出してくる。特に、融資の現場でどう見られているか、どんな答え方が信頼につながるのかまで踏み込んで書かれているのは、他ではなかなか見ない実用度でした。 そしてもう一つ、この本が救いになるのは、「経営者には鈍感さが必要」という部分です。やることは山ほどあるのに、いちいち折れていたら続かない。その一方で、夢や理念を語ることは社長の仕事なんだ、という視点も同時に示されるので、気持ちの立て直し方が少しラクになります。 刺さるのは、きれいごとより“具体的に何をすればいいか”を知りたい経営者や、年商数千万〜数億規模で日々の判断が重く感じている方だと思います。読んでいて厳しさもありますが、迷っている側の気持ちがわかる書きぶりなので、肩に力を入れすぎず読めました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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