
一倉定の社長学――伝説の経営コンサルタント
作間 信司
President Inc / 2019-11-29
この本について
社長業って、結局どこまでが自分の責任なのか…と考え込む日ってありますよね。数字が動かない理由も、社員が思うように動かない理由も、頭では「環境のせいにしちゃいけない」と分かっているのに、つい言い訳のほうに思考が流れてしまう。僕自身も、中小企業で戦う以上“総額競争では絶対に勝てない”現実を前に、どこから手をつければいいのか迷い続けてきました。 『一倉定の社長学』が効いたのは、抽象的な“心構え”ではなく、経営の現場で実際に何を変えるべきかを突きつけてくれるところでした。例えば「業績責任はすべて社長にある」と言われると厳しく聞こえますが、その直後に「では、これからどういう手を打つか?」と具体的な視点に引き戻してくれる。お客様の変化に社長自らが触れにいく姿勢や、リピート顧客の強さに徹底的に寄り添う考え方は、日々の行動レベルに落とし込みやすいものでした。また、会社は放っておくと必ず硬直化する、という現実に向き合うくだりは、僕の中でかなり痛いところを突かれました。 中小企業の社長は、社員と設備という限られた戦力で勝ち筋を見つけなければならない。だからこそ「どの市場で、どんな構造を作るべきか」を、自分の頭で考え続けなければいけないんだと実感します。この本は、それを“厳しいけれど現実的な線”で教えてくれる一冊です。 特に、社員が自分の言動をよく見ていることに気づいてしまった人や、「お客様第一」を掲げているつもりが実態は社内向きになっている気がする人には刺さると思います。僕と同じように、日々迷いながら踏ん張っている人ほど届く本です。
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