
波の音が消えるまで―第1部 風浪編―(新潮文庫)
沢木耕太郎
新潮社 / 2017-07
累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約8時間8分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 90%
この本について
仕事でも生活でも、「どうにもならないこと」を前にすると、つい自分の力でねじ伏せようとしてしまうことがあります。でも、動かせない前提を抱えたまま立ち尽くしてしまう時期もあって、そのときの重さってなかなか言葉にしづらいんですよね。 『波の音が消えるまで』を読んでいて、読者の方が保存していた「変えられないカードのマークを、なんとか変えようとしてしまう」という一文に、まさにその気持ちが滲んでいるなと思いました。登場人物たちは合理的でも強くもなくて、むしろみっともないほど迷いながら生きています。けれど、その迷い方が不思議と自分の現実とつながって、少しだけ肩の力が抜ける瞬間があるんです。 もうひとつ印象的なのは、「心を二つにしなくてはならない何か」を抱えている人が出てくるところ。自分の中の気持ちをひとつにまとめられないとき、無理に答えを出そうとすると余計に苦しくなる。でも、この物語の人たちはその揺れの中に普通に立っていて、正しさよりも“どうにか今日を進める感じ”が丁寧に描かれています。 派手な解決策があるわけではないけれど、「割り切れなさを抱えたまま生きている人」にそっと寄り添ってくれる本です。動かせない現実と、自分の気持ちをどう折り合いながら進んでいくか。その手触りを確かめたいときに合う一冊だと思います。
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開始終了
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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出版社による紹介
青年の運命は緑の海へと投げ出された! 痛切な青春小説にして究極のギャンブル小説
目次
風浪編
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