ヨムナビ
深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

沢木耕太郎

累計読者数8
平均ハイライト数 2.6件/人
star総合評価 53/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 90%

この本について

仕事でも生活でも、白黒はっきりつけたいのに、実際はどれもグレーで落ち着かない……そんな感覚に飲まれることがありませんか。正解が見えるようで見えないまま日々を回していると、だんだん自分の軸も曖昧になってきて、「結局、何を基準に動けばいいんだろう」と立ち止まってしまうことがあります。 『深夜特急4』を読んで感じたのは、曖昧さの中で呼吸をし直す感覚でした。長く旅を続けるうちに善悪や判断基準がゆらいでいく描写は、日常のモヤモヤそのもので、無理に決めつけなくてもいいんだと思わせてくれます。デリーの混沌と安定が同居する空気に身を置きながら、ただ時間を潰す場面も、焦りが積もった心をほどくようでした。そして、名所ではなく「人との出会い」が旅の中心だと言い切る姿勢は、成果より関係に救われる瞬間ってたしかにあるよな、と静かに頷かされます。 この旅の記録は決して夢のような物語ではなく、判断が鈍る自分、見知らぬ他者に助けられる自分、そんな揺れをそのまま受け止めて進む主人公の視点が、日常に持ち帰れるリアルさを持っています。曖昧さを抱えたままでも進んでいい、むしろその揺れが自分をひらいてくれることもある。そんな手触りを求める人に刺さる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

沢木耕太郎の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

パキスタンの長距離バスは、凄まじかった。道の真ん中を猛スピードで突っ走り、対向車と肝試しのチキン・レースを展開する。そんなクレイジー・エクスプレスで、“私”はシルクロードを一路西へと向かった。カブールではヒッピー宿の客引きをしたり、テヘランではなつかしい人との再会を果たしたり。“私”は冬の訪れを怖れつつ、前へ前へと進むことに快感のようなものを覚えはじめていた―。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要