
深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】
沢木耕太郎
累計読者数10
平均ハイライト数 11.8件/人
推定読了時間 約5時間26分
star総合評価 53/100
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この本について
最近、予定もあるし責任もあるしで「どこに向かいたいのかよくわからないまま、毎日が流れていく感じ」が抜けないことがあります。自由になりたい気持ちと、自由になったらなったで不安になる自分。その両方が同時にあるあの感覚です。 『深夜特急1』を読むと、その揺れがそのまま言語化されていて、少し呼吸がしやすくなりました。たとえば、朝起きて「さてこれからどうしよう」と考えるしかない頼りなさと、その裏にある解放感が並列で描かれる場面。ああ、不安と自由はセットなんだと腑に落ちます。香港の光と影のコントラストに圧倒されながら、それでも自分の足で歩いて確かめていく姿も、今の生活に置き換えると妙に実感が湧くんですよね。正しさを求めるより、自分の感覚に触れ直す方が大事なんじゃないかと思えてきます。 そして、一番刺さったのは「伝えようとする意があるかどうか」という素朴な言葉。大げさな成功でも経験でもなく、ただ目の前のものをどう受け取り、どう差し出すか。その視点に救われる人は多いはずです。 迷いながらも一度立ち止まって、自分の足で進む方向を確かめたい人に、 quietly 効きます。
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出版社による紹介
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行ってみたい―。ある日そう思い立った26歳の“私”は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや...。一年以上にわたるユーラシア放浪の旅が今、幕を開けた。いざ、遠路二万キロ彼方のロンドンへ!
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