
深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―(新潮文庫)【増補新版】
沢木耕太郎
累計読者数4
平均ハイライト数 1.3件/人
star総合評価 41/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 83%
この本について
仕事でも日常でも、うまく言語化できないまま「自分だけ取り残されている気がする瞬間」ってありますよね。周りとうまく呼吸が合わないというか、同じ景色を見ているはずなのに孤立感だけが残る感じ。でも、ふとしたときに相手の胸の内にも同じ揺れがあると気づくと、世界が少しやわらかく見えたりします。 深夜特急5で何度も出てくる「彼もまた」というつぶやきは、まさにその瞬間の手触りなんだと思います。旅先で出会う人に対して、勝手に構えていた自分が、実は相手も同じだけ不安で、同じだけ迷っていると気づく。観光ガイドにも旅行テクニックにも載らないけれど、旅の本質ってこういうところにあるんだなと感じます。ページの隅に並ぶ素っ気ない数字の記録ですら、移動の疲れや土地の匂いまで思い出させてくれて、自分の生活にもどこか重なる部分があるんですよね。 この巻は、旅のスケールの大きさよりも、人との距離や心の温度差が静かに溶けていく過程がじんわり効きます。最近、人とうまく噛み合わない感覚が続く人や、自分の気持ちばかり先走ってしまう人には特に刺さると思います。旅の物語ではあるけれど、実際は「他者とどう向き合うか」を自分の生活の中で見直すきっかけになる一冊でした。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
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