
なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変えるマネジメント (日本経済新聞出版)
ジェフリー・フェファー, ロバート・I・サットン, 長谷川喜一郎, and 菅田絢子
この本について
仕事で「わかってるのに動けない」とか、「会議では盛り上がったのに、翌日には何も変わっていない」とか、そういう虚しさに覚えがある人は多いと思います。自分もずっとその感覚に悩んでいて、原因は努力不足じゃなくて、もっと構造的なところにあるんじゃないか…と感じていました。 この本は、その“知識と行動のあいだの溝”を、精神論ではなく現実の組織の動きとして説明してくれます。たとえば、話し合いや分析がいつのまにか「やった気」に化けてしまう理由とか、発言のほうが行動より評価されやすいメカニズムとか、頭ではおかしいとわかっているのに現場でよく起きるあの現象が、ひとつずつ言語化されています。特に、自分が刺さったのは「前例に頼ってしまうのは考えるのが面倒だからではなく、そうしたほうが組織として“都合がいい”ことがある」という指摘で、無意識のうちに流されていた自分の行動が少し見えました。 そして、この本がいいのは、解決策をキラキラ語らないところです。完璧な計画より、まず小さく動いてそこから学ぶ方が実行に近づくこと。知識は研修や資料からではなく、実際の仕事の中でこそ身につくこと。それらは聞けば当たり前なのに、現場で忘れがちな視点で、自分の働き方を微妙に変える“重さ”があります。 会議や分析ばかり増えて、実行に手が届かないと感じている人にはとても合う本です。今の仕事の中で何を変えれば前に進めるのか、少し冷静に見えるようになります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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