
やっぱり会計士は見た! 本当に優良な会社を見抜く方法 (文春e-book)
前川 修満
文藝春秋 / 2018-02-13
この本について
企業分析って、結局どこを見れば「本当にいい会社」か分かるのか……と迷うことが多いです。決算書を見ても、ROEやPERの言葉だけが頭に残って、実態として何を読み取ればいいのか分からない。投資でも、仕事でも、勘ではなく“根拠のある判断”をしたいのに、自信が持てないまま時間だけが過ぎていく感じがあります。 この本は、そういうモヤモヤを少しずつほどいてくれました。印象的なのは、派手な理論よりも「現場に落ちる視点」に徹しているところです。例えば、利幅と回転速度のどちらを優先した商売なのかを見るだけで、その会社の体質や成長の限界が見えてくる話。あるいは、投資活動といいながら実態が投資になっていないケースでは、翌年の営業キャッシュフローが伸びない理由にまでつながるところ。こういう“数字の裏側の動き”をひとつずつ紐づけてくれるので、単なる財務の知識ではなく、判断の軸として使える感覚が残ります。 また、ROEや自社株買いの説明でも、数字のテクニックではなく、なぜ企業がそう動くのか、その結果は誰にしわ寄せがいくのかまで踏み込んでいて、企業を見る視野が自然と広がります。身の丈に合わない投資がどう経営を狂わせるかという話も、他人事ではなく、自分の働く会社にも重ねてしまうところがありました。 企業の“見え方”を変えたい人に刺さる本です。数字を読むのが苦手でも、読み進めるほどに「この会社はどう稼いでいるんだろう」と考える癖がついてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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