
中国新興企業の正体 (角川新書)
沈 才彬
KADOKAWA / 2018-04-07
この本について
仕事で中国企業の動きが気になるけど、ニュースを追っても全体像がつかめないまま…というモヤモヤ、けっこうあると思います。特に「なぜあの国だけ、あんなスピードで新しい産業が育つのか」という疑問って、自分の働き方や事業の発想にもどこか引っかかりますよね。 この本は、そうした違和感を「勢いがあるから」みたいな雑な説明ではなく、どこで追い越しが起きていたのかを具体的に示してくれます。たとえば、既存のルールを正面から突破するのではなく、カーブで抜くように技術や制度の隙間を突いてきた“彎道超車”という視点。これを知るだけで、中国企業の個別ニュースが一本の線につながります。また、通信・エネルギー・物流といった、新しい仕組みを土台にした企業が成長してきた背景を見ると、単に「勢いがある」ではなく「どこに投資していたか」という現実的な話になるのもありがたいところでした。 さらに、テンセントやアリババのような巨大企業が、製造業でも官製企業でもなく、生活密着の民間ベンチャーから育ってきた事実は、自分たちの業界の“当たり前”を見直すきっかけにもなります。国際的な競争の話にもつながりますが、同時に、中国のことわざにある「合作なら双方に利益」という価値観も紹介されていて、対立か協力かの単純な話に落とさないバランスも読みやすかったです。 海外のビジネス環境を“雰囲気”で理解したくない人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの80%が集中しています。
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