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トップコンサルタントが明かす ポストM&A成功44の鉄則

トップコンサルタントが明かす ポストM&A成功44の鉄則

田中大貴

日経BP / 2018-04-13

累計読者数3
平均ハイライト数 16.3件/人
推定読了時間 約4時間40分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

M&Aに限らず、組織の大きな判断に関わるときって、「そもそも何のためだっけ…?」と自分でも迷子になることがあります。会議を重ねても、立場の違う人たちがバラバラに話していて、本質に触れている気がしないまま時間だけが過ぎていく。買収後は買収後で、価値観のズレやコミュニケーションの行き違いが地味に効いてきて、「これ、どこで軌道を外したんだろう」と胸がざわつく。そんなモヤモヤに近い悩みを抱えている方は少なくないはずです。 この本が刺さるのは、M&Aを“必ずやる前提”ではなく、経営課題を解くための選択肢のひとつとして冷静に扱っているところです。「買収目的をどれだけ具体的に書けるかで後工程の質が決まる」という指摘は、やりがちな“シナジー頼みのふんわり戦略”をきれいに断ち切ってくれますし、シナジーを主要効果と副次効果に分解し、期待値で考える姿勢も、現場で判断に迷ったときの指針になります。さらに、価値観のズレやDay1のコミュニケーションといった“人の部分”を軽視しない点も現実的で、ミッション・ビジョンの変化に応じてバリューをどう再構築するか、三方良しでスピーチを組み立てるかなど、後工程のリアルがかなり具体的に描かれています。 僕自身、戦略と現場の言葉のギャップに悩んでいたとき、プロセスを丁寧に分けて考えるだけで議論が前に進んだ経験があり、その感覚にかなり近い本でした。M&Aに直接関わる人だけでなく、「組織が変わるタイミングで、何から整えていいのか分からない」人に静かに効いてくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

M&Aに関する書籍はいくつも出版されていますが、M&Aは目的が大事だとか、デューデリジェンス(買収監査)での見極めが大事だとか、PMI(Post Merger Integration、M&A後の統合)が肝心だといった、要は当たり前のことを説いたものが大半です。M&Aとは何かを理解するのにはいいでしょうが、M&Aの最中、あるいはダメM&Aの当事者になった人たちには役に立ちません。 M&A後に買った会社と買われた会社をいかに融合していくかという、PMIについての書籍もありますが、統合後1年以内でやるべきタスクの整理や、実務上のポイントを示したものがほとんどです。M&Aから1年が経過すれば使える部分はあまりありません。 これに対して本書は、M&Aから3年以上が経過した、しかも思ったような成果が上げられていないケースを念頭に置き、そこからM&Aをいかに良い方向に向かわせるか、を目的とした初の実践書です。全体は、「M&Aの基本鉄則」「M&A後の組織融合の鉄則」「M&A後の人材管理の鉄則」「M&A後の経営管理の鉄則」「M&A後の戦略実行の鉄則」、「M&A後の再編の鉄則」の6章で構成し、実際に起こりがちな典型的失敗のエピソードを出発点に、いかにM&Aを効果的なものにするかを44の鉄則にまとめました。確実に効果が出るはずです。 本書全体のテーマは“セカンドPMI”。1度目のPMIは制度や仕組みなどハード面が主眼になりがちですが、セカンドPMIは組織や人の感情に絡む統合がターゲットです。統合直後にはステークホルダー(利害関係者)が多くて検討が進めにくかった領域や、M&Aの負の遺産として残ってしまった課題を解決します。
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