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小児期トラウマがもたらす病 ACEの実態と対策

小児期トラウマがもたらす病 ACEの実態と対策

ドナ・ジャクソン・ナカザワ

Pan Rolling Inc / 2018-02

累計読者数3
平均ハイライト数 19.7件/人
推定読了時間 約3時間36分
star総合評価 48/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

子どもの頃のことって、大人になってからも身体や気分に妙に影響している気がする。理由はうまく言えないけれど、ストレスに弱い気がしたり、同じ状況でも人より心がざわつきやすかったり。自分だけの問題なのか、性格なのか、その線引きがずっとあいまいなままになることってありますよね。 この本は、その曖昧さに少し輪郭をつけてくれます。たとえば、幼少期のストレスが遺伝子レベルでストレス反応の調整に影響を残すこと。予測できない環境に長く置かれた子どもの脳は、成人後もストレスを危険と過剰に判断してしまうこと。そして、「不健康な行動に走るから不調になる」のではなく、行動とは関係なく心臓病や自己免疫疾患のリスクが上がるほど、身体そのものが変わってしまうこと。読んでいると、自分の反応や生きづらさが「弱さ」ではなく、脳や身体の仕組みとして説明できるのだと腑に落ちます。 同時に、絶望だけで終わらせない視点もあります。強いストレス環境でも、早い段階で信頼できる大人とつながれた子は回復力が戻る可能性が高いこと。記憶は固定ではなく、新しい経験で少しずつ書き換わること。自分の過去を丁寧に書き出すことで、脳が負った負荷をゆっくりと解いていけるという研究があること。こうした現実的な希望の示し方も、この本を重くしすぎない理由だと思います。 過去とどう向き合えばいいのかずっと決めきれずにいる人、自分の反応の「説明のつかなさ」に疲れている人には、とても静かに効いてくる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

育った環境は体を作ると同時に、そのストレスは健康問題を引き起こすかもしれない。そう警鐘を鳴らすのは、ACE(Adverse Childhood Experiences:逆境的小児期体験)研究だ。この重要かつ大規模な研究によって、小児期の逆境体験と成人後の身体・精神疾患の発症の関係について反論の余地がない事実が明らかになった。この画期的な本で、著者はストレスの影響を受ける子どもと受けない子どもの違い、男性より女性のほうがストレスのリスクが高い理由について解説している。そして、逆境に苦しみ、やっとのことで克服した人たちの体験談を交えながら、脳をリセットする17の方法、大切なわが子を救う14の方法を紹介し、回復への道筋を示している。先駆的な調査に基づき、明晰な文章で書かれた本書を読めば、自分や愛する人がなぜ苦しみにとらわれたのか、どうすれば立ち直ることができるのかを理解できるだろう。
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