
トラウマからの回復
生野 信弘
扶桑社 / 2024-05-30
累計読者数6
平均ハイライト数 18.3件/人
推定読了時間 約1時間35分
star総合評価 63/100
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この本について
人付き合いの場面で急に心が固まったり、ちょっとした一言に必要以上に揺れることってありますよね。自分でも理由が分からないまま落ち込んだり、感情のスイッチが勝手に入ってしまう感じ。僕もずっと「これは性格の問題なのか」と思っていたのですが、この本を読んで、実は身体や神経の反応として説明できる部分があると知ってかなり視界が変わりました。 特に、過去の記憶が「箱」のように心の奥に分断されて残り、何かの拍子に蓋が開くことで今の出来事とは関係のない感情が湧き上がる仕組みの話は、自分の体験と重なるところが多かったです。また、感情の爆発や人間関係の極端さが、意志の弱さではなく、自律神経が振り切れた状態から来るという説明も腑に落ちました。さらに印象に残ったのは、「自分が自分の親になる」という視点で、幼かった自分の気持ちに丁寧に触れていくプロセス。これは精神論ではなく、時間軸を整理していく実践的な方法として描かれていて、無理なく試せるものでした。 過去の影響が今の自分にどう残っているのかを知りたい人や、理由の分からない自己否定や対人不安に心当たりがある人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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出版社による紹介
ミスが多い、集中力が続かない、癇癪を起こす、先のばし癖…… もしかしてその裏には「トラウマ」が隠れているかもしれません。 毒親問題や性被害など、過去に受けたトラウマは本人が想像している以上に、今の性格や言動に影響を及ぼします。 ・自分の意志を伝えることが苦手、そもそも自分の感情が分からない ・無条件に相手の言いなりになってしまう ・他者が自分を非難・攻撃していると思い疑心暗鬼になる ・他者と親しい関係を結べない ・恋人や配偶者にきつく当たってしまう など、人間関係の構築にもトラウマが関連していることがあります。 トラウマ関連疾患の「複雑性PTSD」が、2019年に世界保健機関(WHO)の定める疾病分類『ICD-11』に登録されるなど、トラウマによりもたらされる症状や治療法は徐々に明らかになってきています。 過去を変えることはできませんが、治療をすることで生きづらさを抱える現在、そして未来を変えていくことは可能です。 同書ではトラウマにより現れる症状や治療法、そして回復までの過程を分かりやすく解説。自分や身近な大切な人が症状に悩んでいる…そんな人にとっても入門書となる一冊です。
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