
文庫 データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則
矢野 和男
草思社 / 2018-04
この本について
仕事でも生活でも「ちゃんとやってるはずなのに成果が出ない」「自分の時間をコントロールできていない感じがずっとある」みたいなモヤモヤ、ありますよね。努力とか性格とか意識の問題に回収されがちなんですが、あれって本当に自分のせいなんでしょうか、と何度も考えてしまいます。 『データの見えざる手』は、そのあたりを“気合い論”ではなく、人の行動データから説明してくれる本でした。たとえば、成果を出したいならまず明確にすべきはプロセスではなくアウトカムだ、という視点。目的が曖昧だと、どれだけ頑張ってもデータも行動もブレてしまう。自分の仕事で何を良くしたいのか、説明できないまま動き続けていた時期を思い出して、ちょっと刺さりました。さらに、幸福感が“結果”ではなく“原資”だという話も印象的で、日々の小さな行動を自分から選ぶだけでもエネルギーの配分が変わる、とデータで示されると納得度が違います。 もうひとつ、現場の「活発さ」が生産性を左右するという発見も、自分の経験と不思議なくらい一致しました。誰かが動いている気配があるだけで、自分のパフォーマンスが変わる瞬間ってありますよね。あの“空気”に説明がつく感じがありました。 曖昧な努力論ではなく、行動の裏側にある法則を知りたい人には刺さると思います。自分の毎日の選択がどんな力学に影響されているのか、落ち着いて考えたいときに手元に置いておく一冊です。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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