
なぜ心はこんなに脆いのか:不安や抑うつの進化心理学
ランドルフ・M・ネシー and 加藤 智子
累計読者数40
平均ハイライト数 5.8件/人
推定読了時間 約10時間34分
star総合評価 42/100
start序盤集中型
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この本について
最近、「なんで自分ばっかり不安になるんだろう」とか「落ち込むスイッチが軽すぎないか?」みたいな感覚を抱えている人、多いと思います。僕もそうで、自分の心が場面に合ってないように感じて、うまく扱えずにしんどくなることがあります。 この本がおもしろいのは、不安や嫉妬や落ち込みを「間違った反応」じゃなくて、「そもそもそう設計されていない」という前提から見直すところです。たとえば嫉妬が不快なのは確かだけど、進化の視点で見ると“まったく役に立たないわけではない”という話が出てくる。あるいは、不安や悲しみが一定の状況ではむしろ必要だった、という考え方に触れると、自分の感情を責める視点そのものが少しずれるんですよね。 もうひとつ刺さったのは、「自然選択は私たちの幸福ではなく、繁殖を最適化する」という冷静すぎる指摘でした。ここを理解すると、心の脆さを“欠陥”として見るより、自分が生きている環境と心のプログラムのミスマッチとして捉えやすくなる。これはけっこう現実的で、日常の落ち込みとの距離感が変わってきます。 自分の感情の仕組みを“味方にできてない感”がある人に静かに刺さる本です。
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出版社による紹介
進化論で明らかにする、心が傷つきやすい本当の理由 不安や抑うつといった症状は、一見私たちにとってデメリットにしか見えません。しかし、これらを引き起こすメカニズムが人類の歴史の中でなぜ淘汰されなかったのか、という進化論の視点に立ったとき、それらが私たちの生存のために必要な存在であったことが見えてきます。またその視点から、その機能がなぜ現代において誤作動を起こし、不安などの症状を引き起こしているのかも考察し得るのです。つらい気持ちが存在する理由を進化論で解き明かす、画期的な進化心理学。 【内容より】 ・なぜ不安は過剰なのか? ・情動は私たちのためではなく、遺伝子のためにある ・統合失調症の遺伝子はなぜ淘汰されないのか? ・抑うつが生む正しいリアリズムとは ・いい気分が有害になりうる場合もある
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