
ローカルベンチャー 地域にはビジネスの可能性があふれている
牧 大介
この本について
「やりたいことはあるのに、どこから手をつければいいのか分からない」「地域で何かできる気がするけど、具体的な像がつかめない」。そんなモヤモヤを抱えたまま手が止まる瞬間、けっこうありますよね。僕も同じで、視点が固まっていると、可能性そのものに気づけないまま時間だけが過ぎていきます。 この本が面白いのは、「地域にはまだ触れていない資源がこんなにあるんだ」と実感できる具体例が、とにかく豊富なところです。たとえば、うなぎ加工と獣肉加工を“季節がずれる”という理由で同じスタッフが担う、という発想。無理に新しい仕組みをつくらなくても、既存の資産を組み合わせるだけで事業が回りはじめることを教えてくれます。また、自治体で新しい挑戦をしたい人が「やる人さえいれば通る」現実的な突破口の話も、妙にリアルです。さらに、地域に眠る人材を一割高い給与設定で引き出すケースなど、「こういう工夫でチームが育つんだな」とイメージが湧きやすいのもありがたいところでした。 読んでいて一番効いたのは、「外に評価軸を置かず、自分が何をしたいのかに立ち返る」という姿勢が、一つひとつの事例に共通していた点です。地域での起業とかまちづくりって聞くと、何か大それた話に感じがちですが、実際は“自分の喜びで動けるかどうか”が核になっている。その視点に戻れるだけで、行動のハードルが少し下がります。 「地域で何か始めたい気持ちはあるけど、まだ輪郭がつかめていない人」に、特に刺さる本だと思います。僕自身、読み終えたあとに「もっと小さくていいから、自分の中に芽があるものを探してみよう」と思えました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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