
闇と闇と光 THIS IS M&A ESSENTIAL (幻冬舎単行本)
恵島良太郎
幻冬舎 / 2025-01-22
この本について
事業を続けながら、「いつかは出口を考えないとな」と思いつつも、実際のところ何から向き合えばいいのか分からないまま時間だけが過ぎる。そんなモヤモヤを抱えたまま走っている人、多いと思います。M&Aの話って専門用語だらけで、自分にはまだ関係ない気がしてつい後回しにしてしまうんですよね。僕もそうでした。 この本がよかったのは、M&Aを“特別な人のためのイベント”ではなく、“事業を続ける誰もが直面しうる人生の選択”として描いているところです。流れやスキームの説明はもちろんあるけれど、それ以上に「知らないままでいるとどこでつまずくのか」が生々しく書かれていて、読みながら何度も姿勢を正しました。たとえば両手仲介とFAの報酬構造の違いが、売り手の立場にどれほど影響するか。あるいは銀行の審査が通らなかったときの精神的なダメージや、相性の悪い相手と進めてしまったときの引き返せなさ。机上の話ではなく、現場での温度がそのまま伝わってきます。 そして一番刺さったのは、エグジットを「会社の問題」ではなく「自分の人生の問題」として考える視点でした。いつ辞めるか、どう辞めるかを決めることは、起業したときと同じくらい自分の軸が問われる。これを避け続けると、どこかで他人の意思決定に巻き込まれる。読んでいて、自分の足元のこととして考えざるを得ませんでした。 経営者だけでなく、「将来自分のキャリアや事業の出口をどうするか」に少しでも悩みがある人には刺さると思います。知識というより、“判断材料としてのリアル”が欲しいときに手に取ってほしい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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