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ルポ スマホ育児が子どもを壊す

ルポ スマホ育児が子どもを壊す

石井光太

新潮社 / 2024-07-18

累計読者数6
平均ハイライト数 14.3件/人
推定読了時間 約3時間37分
star総合評価 50/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 25%

この本について

子どもの行動を見ていて、「なんでこんな受け取り方をするんだろう」とか、「言っていることが噛み合わない…」と感じること、けっこうありますよね。こちらは丁寧に話しているつもりでも、相手はまったく別の前提で動いているように見えるあの感覚。自分の子に限らず、学校や地域のエピソードを耳にするたびに、どこでズレが生まれているのか考え込んでしまうことがあります。 この本は、単に「スマホが悪い」と言うものではなく、現場の先生や親の声を通して、子どもたちの認知のズレや他者理解の難しさがどんな形で現れているのかを淡々と描いています。例えば、目の前で起きた事実よりも「グループLINEで誰かが言ったこと」を優先してしまう思考回路とか、言葉にできない不安や苛立ちが突飛な行動として表に出てしまう様子とか、読んでいて「これ、最近よく聞く話だ」と妙に腑に落ちるんです。背景にはスマホそのものより、子どもの世界が“狭いまま拡大している”というややこしい状態があるのかもしれません。 読んでいて一番感じたのは、「困っているのは子どもだけじゃなく、大人も同じ」ということでした。親が説明責任を恐れて言い訳ばかりしてしまう姿や、園や学校が過剰に“成果”を求められて振る舞いを変えていく姿も描かれていて、子どもの問題というより、社会全体の構造がにじんで見えてきます。だからこそ、子どもの行動を“変なこと”と切り捨てず、どうして今そうなるのかを一度立ち止まって考える余白をくれる本でした。 子どもの理解に悩む親や先生だけでなく、「なぜこんなに世代間の感覚差が広がっているのか」にモヤモヤしている人にも刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

スマホ登場以来16年、教室にいるのはもはや私たちが知る「子ども」ではなくなっていた。ハイハイも体育座りもできない保育園児。教室の「圧」に怯える小学生。クラスメイトの姓すら知らない中学生。会ったその日にベッドインする高校生――児童に関する問題を丹念に追ってきた著者がデジタルネイティブの育ち方を徹底レポート。
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