
「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)
石井光太
新潮社 / 2019-02
累計読者数4
平均ハイライト数 12.5件/人
推定読了時間 約7時間2分
star総合評価 49/100
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この本について
子どもにイラッとしてしまったり、「自分は親としてちゃんとできているのか」と不安になる瞬間って、誰にでもあると思います。僕も仕事で疲れた日に、些細なことで感情が乱れることがあります。ただ、その感情の奥には、自分でも説明しきれない“積み重なった何か”が潜んでいることも多いんですよね。 『「鬼畜」の家』を読むと、まさにその“積み重なり”がどう人を追い詰め、どんなふうに現実を歪めてしまうのかが、生々しく描かれています。読者が保存した抜粋からもうかがえるように、登場する親たちは、誰もが一見「愛していた」と言いながら、想像を絶する状況に陥っている。決して免罪ではないのですが、そこに至るまでの家庭の崩れ方や、本人が抱えてきた傷が一本の線につながっていくのを目の当たりにします。 この本が効くのは、自分の感情の“元”を見つめ直したくなるときです。例えば、言葉の意味が人によって全く違うこと。愛しているつもりでも、行動が伴わないのはなぜなのか。あるいは、「わからないまま」「誰にも聞けないまま」育児を続けてしまう怖さ。どれも他人事のようでいて、気づかないうちに自分の生活にも連続している感覚がありました。 軽く読める本ではありません。でも、日常の小さな苛立ちの裏側にあるものを丁寧に掘り下げたい人には、静かに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
使用済みのオムツが悪臭を放ち、床には虫が湧く。暗く寒い部屋に監禁され食事は与えられず、それでもなお親の愛を信じていた5歳の男児は、一人息絶え、ミイラ化した。極めて身勝手な理由でわが子を手にかける親たち。彼らは一様に口を揃える。「愛していたけど、殺した」。ただし「私なりに」。親の生育歴を遡ることで見えてきた真実とは。家庭という密室で殺される子供たちを追う衝撃のルポ。
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