
育てられない母親たち (祥伝社新書)
石井光太
祥伝社 / 2020-02
累計読者数3
平均ハイライト数 4.7件/人
推定読了時間 約6時間14分
star総合評価 47/100
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この本について
親との距離感でずっと迷ってきた人って多い気がします。もう大人なのに、どこかで親に認められたいとか、期待してしまう自分がいる。でも、その期待が裏切られるたびに、「なんで自分だけこんなに引きずってるんだろう」と余計につらくなる。僕自身も、そういう感覚をどう扱えばいいのか長いことわかりませんでした。 『育てられない母親たち』は、そうしたモヤモヤを“気持ちの問題”だけで片付けず、背景にある構造や育ちの影響を淡々と示してくれる本です。たとえば、親を求め続けてしまう行動が「弱さ」ではなく、幼い頃の愛着の形成がうまくいかなかった結果として生まれること。あるいは、虐待が一生ものの影響を残すのは、心ではなく脳の発達そのものに関わってくるからだということ。こういう視点を知るだけで、自分や誰かの行動を“性格”で断罪しなくなるし、見方がかなり変わります。 また、育てる側の困難も丁寧に描かれていて、精神疾患や発達特性が子育てにどう影響するのかが具体的に語られます。親の行動を「ちゃんとしろよ」と責めるだけでは見えない現実がある、と知らされる感じです。誰かを擁護するとか断罪するとかではなく、ただ事実を知ることで、自分の中のわからなさが少し整理される。そんな読後感でした。 親との関係でずっと引っかかりが残っている人に、とくに刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
ニュースで虐待死事件が報じられるたびに、人々は親の鬼畜ぶりに怒り、児童相談所や教育委員会、学校の手落ちを批判する。しかし私たちは、児童虐待に4種類あることすら知らない。なぜ「虐待」や「育児困難」は増えるのか。どうすれば子どもたちを救えるのか。市井の人々のドラマを描きつづける著者が、リアルな事案24例を多面的に掘り下げ、社会病理の構造を浮き彫りにする。
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