
お酒のやめ方
三年寝て太郎
この本について
お酒との距離感って、けっこうむずかしいですよね。飲み会では盛り上がりに乗れず、家では「やめたいのに飲んでしまう」が続き、翌朝に自己嫌悪だけ積み上がっていく。周りは楽しそうに見えるのに、自分だけ一生ガマンして生きる未来を想像してしまうあの感じ、僕も長く抱えていました。 この本が面白いのは、「やめるべき」「意思が弱い」みたいな説教じゃなくて、そもそも“酒を良いものと思わされてきた仕組み”のほうに目を向けてくれるところです。抜粋にもあるように、酒を飲まない人生が寂しいわけじゃなくて、そう思い込まされてきただけでは? と視点をひっくり返してくる。そのおかげで、「やめる=失う」じゃなく、「やめる=本来の自分に戻る」みたいな感覚がじわっと出てきます。 もうひとつ刺さるのは、酔わない状態のほうが圧倒的に判断力も行動力も戻ってくるという、かなり現実的な話。金と時間と健康を差し出して得ていた“楽しさ”の正体を知ると、じゃあその分で何ができるだろう、と自然に考えが変わっていく。さらに、飲まない友達のほうが多趣味で話が面白い、という小さな気づきが、「飲まない側の世界」のリアリティを補強してくれます。 飲酒と向き合うとき、一番つらいのって「自分だけ我慢してる気がする瞬間」だと思うんですが、この本はそこをまっすぐ言語化してくれる。だからこそ、断酒の指南書というより、長年の思い込みを脱ぐための“メガネを渡してくれる本”に近いです。 「やめたい気持ちはあるのに、飲み会や習慣に引っ張られてしまう人」に特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
読書の順序
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